あっと。の雑記帳(仮)

と、ある事情により世間知らずのままオトナになってしまった僕が様々なものから良い影響を受け、ちゃんとした大人になるために始めたブログ的なもの。主に感動を受けたものについてのレビュー的な書き込みをする(予定)です。

【新訳シャーロック・ホームズ全集】 四つの署名

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新年早々、自分が扁桃腺炎になったのですが、今度は同居人がインフルエンザになり看病やら慣れない料理をしたりと多忙でした。

今は2人ともすっかり元気になりました…

やはり健康第一とはよく言ったものですね。

 

さて、前回に引き続きシャーロック・ホームズの作品、第二作目を読んでみました。

 

読んだ本

 四つの署名

 著者:アーサー・コナン・ドイル

 

本の概要

 

月刊誌連載の前に書かれた長編第2作。ホームズの語る“推理の科学”、そしてメアリ・モースタン嬢の持ち込む不思議な事件へと、物語は興味深い展開をみせる。

イカー街不正規隊(イレギュラーズ)の活躍、依頼人に惚れてしまうワトスン、アグラの財宝にまつわる話など、面白み満載。

 

まとめ(と独り言。)

 

前回に引き続き、コメントの必要がないくらい有名な作品ですね。

見どころとしてはまず、ホームズの裏の一面(あまり良くない言葉なので省略。笑)

ホームズにとっては、事件の推理以外の時間はとても退屈なのが良く伝わってくる文章だと思います。

 

余談ですが、エレメンタリー ホームズ&ワトソンの中でも、シャーロック・ホームズは元薬物の依存症患者…という設定です。

あちらの作品の中では、とても大切な人が殺害されてしまい心に傷を負った…という設定ですが、原作では暇つぶしにおこなっているのが凄いですよね。

 

またこの作品では、ホームズが雇っているベイカー街不正規隊である『イレギュラーズ』が活躍します。

ネーミングがすでに面白いのですが、そのメンバーもストリートチルドレンであり、作中の言葉をかりると…

 

汚らしいことこのうえない、ひどいぼろをまとった宿無し子

 

 酷い表現ですね…

しかし、ホームズはこのストリートチルドレンたちを

 

 スコットランドヤードの警官1ダースより彼らの一人の方が有用だ

 

と評価しています。

実際に子どもだからこそ、どこにいても不自然ではなく、人の話を立ち聞きしても警戒されず…といったメリットがたくさんあるのでしょう。

 

そもそもこの作品に出てくる警官は少し残念な人が多く、シャーロック・ホームズが居ないと見当違いの推理をしてしまうので尚更そうでしょうね。

 

さて、事件の方ですが今回はなかなか複雑な事件だったと思います。

 

財宝、毒矢、義足、そして四つの署名

 

様々なキーワードを繋げて推理していくのはとても難解なものです。

犬のトビーがいなかったら解決はできなかったでしょう…

 

前回の緋色の研究もそうでしたが、四つの署名の事件も犯人側が必ずしも悪いわけではなく、被害者側にもそれなりに原因があることが多く、読み終わってみると犯人に同情してしまいました。

 

シャーロック・ホームズの捜査は、精鋭部隊…とか優れた警察犬…

ではなく、民間人からかりた鼻が利く犬だったり、ストリートチルドレンだったり意外な人や動物を利用して解決していくのが特徴的です。

 

 

最後になりますが、今回の作品の一番の見どころはなんといっても

 

ワトソン博士の恋

 

でしょう。

今回の事件の依頼人、メアリー・モースタンにあろうことかワトソン博士は恋をしてしまいます。

しかし、ワトソン博士にも思うところがあり

 

→今回の事件の解決=メアリー・モースタンが大金持ちになる

→そうなると大金持ちの女性と自分では釣り合わない

→それどころかお金目当てだと思われてしまう

→いっそのこと財宝なんて見つからなければいい

 

と考えてしまうほど彼女に惚れてしまったようでした。

結果的に財宝は犯人がテムズ河の追跡のさなか逮捕を覚悟し、全て河底にばら撒いており、後にはなにも残っていなかったのですが、これをしったワトソン博士は思わず『良かった!!』と叫んでしまうのです。

そしてその場でメアリーに求婚し、OKをもらいます。

この二人は怖く、辛い思いを共にしたので、ある意味では『吊り橋効果』のようなものも関係したのでしょうね。

そしてメアリーは後にジョン・H・ワトスン夫人となります。

しっかりと実って良かったです。

おめでとうワトソン博士。笑

 

後日、事件の解決の記事はいつも通り警察の尽力によるもの。

ホームズの活躍は全く描かれていませんでした。

でも彼はこう言います。

 

「僕にはまだこのコカインの瓶があるさ」

 

関連作品

緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY