あっと。の雑記帳(仮)

と、ある事情により世間知らずのままオトナになってしまった僕が様々なものから良い影響を受け、ちゃんとした大人になるために始めたブログ的なもの。主に感動を受けたものについてのレビュー的な書き込みをする(予定)です。

【絶対味覚を持つ最期の料理人】 ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜

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ネタバレ注意

 

『キリンの舌』

キリン?

あの動物の?

と思ったのですが、当たり前ですけど全く違いました。笑

 

観た作品

 ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜

 田中経一(小説の著者)

 滝田洋二郎(監督)

 二宮和也 (主演)

 

作品の概要

主役は二宮和也さんが演じる佐々木充。

彼は「麒麟の舌」と呼ばれる絶対味覚の持ち主であり、一度食べたら絶対に味を忘れない能力があるためその力を活かし料理人として起業。

しかし、その力のせいか自分しか信じられず、仲間を頼ることもなく完璧主義であるためお店はうまくいかず多額の借金を抱えてしまう。

彼が次に選んだ仕事は顧客の「人生最後に食べたい料理」を再現して高額の報酬を得るもの。

そんな中、超高額の依頼を受けることになったことから物語が始まる。

 

まとめ(と独り言。)

 

まず最後まで観てみての感想は…

 

『ああああああああ!そういうことか!』

 

というものでした。

ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜というタイトルから内容を想像するのは難しく、内容に関して見当もつかないまま観ていたのですが、とても良い作品でした。

 

序盤は、いやむしろわりと終盤まで主人公の二宮和也が演じる佐々木充、その施設仲間の綾野剛が演じる柳澤健の主だった出番がなかったのも印象的でした。

途中から見た人は間違いなく西島秀俊さん演じる山形直太朗 が主人公だと思うでしょう。

回想シーン(…と呼ぶには大部分を占めているのですが)含め、歴史背景的には満洲国などが登場する1930年代のお話から、現代に繋がっていくものになります。

この時代に関して特に知識がないので詳しくはわからないのですが、満洲国は中国の一部が独立してできた国で、モンゴル、中国、日本、ロシア(ソビエト)に隣接しており五族協和と王道楽土を掲げていたようです。

作中でも、その話は少し出てきますが…

本作品の中で強調されていたのは世界中の人が喜ぶ料理をつくりたいというもので、これこそまさに五族協和の考え方にぴったりとハマっています。

 

佐々木充の目的は、中国人の料理人である楊晴明から依頼された、西島秀俊さん演じる山形直太朗が作ったとされる大日本帝国食菜全席」というレシピを探し、その味を再現すること。

そのレシピを探すにあたり、あちこち飛び回り情報を集める中で、ある老人と出会い山形がそのレシピをつくることになった経緯、またレシピがどこにあるかを聞くことになります。

 

まあ、省略してしまうと

  • その話を聞いている老人こそ直太朗の助手として雇われた料理人(軍からの回し者)である鎌田正太郎
  • 佐々木にレシピを探すように依頼した人物、楊晴明直太朗の助手として雇われた満洲の料理人
  • 満州国建国5年のお祝いに陛下を呼んでレシピを披露する…という目的自体が実は噓で、助手である楊晴明が毒を盛ったことにして国同士の関係を悪くさせようという計画だった
  • その作戦に納得がいかない直太朗楊晴明にスパイの疑惑をかけ解雇、解雇することで楊晴明を守ろうとした
  • レシピがある限り作戦が止まらないことに気づき、レシピ(の写し、下書き)を信頼しているロシア人に託し、レシピを燃やす
  • その罪で直太朗投獄、処刑された

といったものでした。

 

山形直太朗佐々木充麒麟の舌をもつ2人の料理に対しての考え方はやはり同じで、自分が特別な舌を持っているばかりに周りを信用できず、周りを許すこともできませんでした。

(あまりにも似ているのでこの時点でまさか…とは思いました。)

しかし、山形直太朗はレシピを作る過程で妻を亡くします。

その妻から再三言われていたことを思い出したり、その忘れ形見である自分の娘に食べさせるための料理をしていく中で、本当に作りたい料理のことや料理との向き合い方を変えていくことになります。

 

そんな山形直太朗に対して佐々木充は「逃げちゃった」とか「普通の人間に成り下がった」ときつい言葉を放ちます。

また「料理は愛情」を批判し、料理は才能で決まる。孤独に追い込んだ人、自分との戦いなんだと…何かを振り払うように強く否定しました。

 

このシーンはすごく印象的でした。

 

この佐々木充の考え方こそ、この映画の一番のキーポイントであり。

これこそがレシピを探すことになった大きな理由でした。

 

この映画は伏線が多すぎて文字にしておこすのはすごく大変なので…

気になった人は是非とも観てください。笑

 

観たら最後に

 

『ああああああああ!そういうことか!』

 

と思うはず。笑

あと、感動します。

 

ロールキャベツを鰹出汁で煮込みさらに中に餅を加える、ロールキャベツの雑煮風…

おいしそうですね。

 

関連作品

ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~ Blu-ray 豪華版

ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~ DVD 豪華版 

 

 

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)