あっと。の雑記帳(仮)

と、ある事情により世間知らずのままオトナになってしまった僕が様々なものから良い影響を受け、ちゃんとした大人になるために始めたブログ的なもの。主に感動を受けたものについてのレビュー的な書き込みをする(予定)です。

【私のパニック障害克服法】 乗るのが怖い

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「屈強な野球選手がパニック障害

 

最近よくテレビでバラエティー番組などにも出演している長嶋一茂さん。

プロ野球でもあり、やはり肉体的にも逞しく、言いたいことははっきり言う、でも何だか少し変わっている人…

というのが僕のイメージでした。

 

読んだ本

  乗るのが怖い

  著者:長嶋一茂

 

本の概要

読売巨人軍の現役選手だった三十歳の夏、神宮の花火大会を見物中、突然、パニック発作に見舞われた。飛行機、新幹線に乗れなくなり、ひどい眩暈に襲われ、わけもなく涙が出て止まらない。完全にうつ状態になり、ついには強い自殺衝動が―。そんな病との闘いを繰り返し、現在「おおむね健康」といえる心身を取り戻しつつある。なるべく医師と薬に依存しないようにして導き出したその対処法は、「孤独と飢えを味方にする」という考えをベースに、自分と暮らしをシンプルにすることだった。体験者ならではのリアルかつ具体的、実践的なパニック障害克服法。

 

まとめ(と独り言。)

長嶋一茂さんはどちらかというと豪快な人間というイメージがありました。

 

パニック発作のはじまりはやはり

  • 2軍行きを命じられた
  • 3ヶ月余りにわたって思うように動かない肘

 などのストレスによるものです。

 

当時は現役の野球選手だったこともあり、身体の怪我は頻繫にあっても精神的な病気になってしまった事実が受け入れられなかったようで

自分が弱いから、パニック障害になんかなったのだ

と考えてしまいます。

そのため極真空手に入門して精神面を鍛えたとも書かれています。

極端な人ですが、行動力がすごいですね。

 

しかし、パニック障害は病院なので精神的に強くなれば治るというものではなく、むしろ無理をしたり、筋肉を鍛えることは逆効果です。

そこでやはり投薬治療をすることになるのですが、長嶋さんはあまり薬が好きではないということもあり、それに依存するのは嫌でした。

 

毎日のように散歩を6時間したり、薬の副作用による自殺衝動にも悩まされ、山荘にこもるようになってしまいます。

 

本の中にも書かれていますが、長嶋さんは昔から大酒飲みだったようで、作中の言葉をかりると

『よく遊んで、よく練習しろ』

と言われ、育ってきたようです。

そのため自分を労わるのが苦手で何でも一生懸命やってしまう人だったのでしょう。

パニック障害のおかげで今まで肉体を酷使しすぎたことに気づく

というのは負け惜しみではなく本心の言葉だと感じました。

 

山荘にこもりながら読書をする習慣がついたようで、中盤以降は少し哲学的な考え方が強く感じられます。例えばこの言葉

自分の身体は神様からもらった肉体だと思い、

自分の中の自分と対話し、

自分で自分の身体をいたわること。

なぜなら、結局のところ、自分の肉体は自分の魂しか褒めてくれないから。

素晴らしい言葉ですね。

当たり前のことかもしれませんが、現代人は忘れがちなことだと思います。

 

薬に依存するのは危険で副作用もこわいと考えた長嶋さんは、別のアプローチの仕方として、漢方薬サプリメント、また考え方、生活習慣の改善を取り入れたようです。

その中でも僕が気になったのが1日1食生活です。

孤独と飢えが人間を強くする をコンセプトに書かれていますが…流石です。

パニック障害になってみて、食生活を含めた現代人の生活がいかに不必要なもので溢れているかを痛感させられた。

またこうも書いています。

断食や食事制限をすると、贅肉だけでなく、いらないものがどんどんなくなる。

それはサプリメントや漢方よりももっと効果が高いはずだ。

パニック障害で大切なことはプラスよりもマイナス、足し算ではなくて引き算である。

食べ物でも、持ち物でも、情報でも、欲望でも。

自分に本当に必要なもの以外はどんどん削ぎ落として、できるだけシンプルにしていく。

さすが元プロのアスリートだなと感じました。

心の病気の対処法としては、カウンセリングや投薬が一般的な中で、どちらかというと自分を追い込んだりはしない…

というのが従来の考え方ですが、ここはやはりアスリートの考え方ですね。

 

また親鸞上人の歎異抄からの影響も強く受けていて

パニック障害になる人は、だいたい生真面目な人が多い。

自分は正しいものであらねばならない、自分は善人であらねばならないと思い詰めて、現実とのギャップに葛藤し、自分を責め、ストレスを引き起こしてしまう。

人間は悪で当たり前なのだ

自分を偽善者だと思うことの大切さ

とも書いています。

こういう考え方は事実、長嶋さん自身が人からどう見られるかはどうでもいい、報道のコメントにもほとんど葛藤を感じなくなったなどの効果があったようです。

「自分は偽善者の極悪人だ、どう思われても、誤解されてもいいのだ」と開き直ったから、思ったことをどんどん発言できるようになった…

僕のイメージしている長嶋さんは、この考え方をもったあとの長嶋さんなのだな…と感じました。

 

 

最後になりますが、長嶋さんはパニック障害は100%自分で治すものと考えています。

そこで大切な考え方として

 

 

「まぁいいや、だいたいで」

 

 

という考え方を推奨しています。

 

休んでいることに罪悪感を持つ人へ

 

「だらだらすることも非常に重要なのだ」

 

 

長嶋さんはパニック障害と10年近く戦ってきた人なので、ここでは書ききれないくらいの情報量がぎっしり詰まった本でした。

 

僕のメモには

  • 身体を温める食べ物がよい

  • ビールや炭酸飲料、コーヒーは良くない
  • 減量する
  • 入浴法
  •  呼吸方法

  •  マッサージ、ストレッチ 

  • スーパーマン症候群からの脱皮
  • ネガティヴシンキングのススメ

などなど、ここでは書ききれないたくさんの言葉が記録されました。笑

 

因みに僕自身、パニック障害ではないのですが、パニック障害ではない人が読んでも日々の過ごし方の参考になる本だと感じました。

また、パニック障害だけではなく、精神疾患は誰にもなる可能性がある、そんな世の中なので尚更ためになる本だと思います。

試すのは自分、試さないのも自分なので、自分ができる範囲で参考にしていけたらと思いました。

 

関連作品

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