あっと。の雑記帳(仮)

と、ある事情により世間知らずのままオトナになってしまった僕が様々なものから良い影響を受け、ちゃんとした大人になるために始めたブログ的なもの。主に感動を受けたものについてのレビュー的な書き込みをする(予定)です。

【学生よ!親よ!いますぐブラックバイトに備えよ!】 ブラックバイトに騙されるな!

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『ブラックバイト』

という言葉、聞いたことがありますか?

お恥ずかしながら、僕は聞いたことがありませんでした。

ただ言葉の感じで何のことかは想像がつきますが…

 

読んだ本

 ブラックバイトに騙されるな!

 著者:大内裕和

 

本の概要

長時間労働に無理なシフト、罰金、売り上げノルマ、果ては自爆営業の強要まで――。まだ社会経験の浅い学生を都合のいい労働力として、過酷な条件で働かせる「ブラックバイト」。その問題点を浮き彫りにし、解決策までを提示する。

この本の中では学生であることを尊重しないバイトのことをブラックバイトとよんでいます。

きっかけは、著者が大学で開講しているゼミ合宿の予定を立てているときゼミの一部の生徒が

  • 「バイトのシフトが2か月前に決まっています」
  • 「バイトのシフトが1週間に決まるので、早く決められてもどうなるかわかりません」
  • 「曜日固定制のバイトです」

などの理由から、ゼミ合宿を断念したことに始まります。

(色々な意味で)心に響いた台詞や文章

 「学生であることを尊重しないアルバイトのこと。フリーターの増加や非正規雇用労働の基幹労働者化が進む中で登場した。低賃金であるにもかかわらず、正規雇用労働者並みの義務やノルマを課せられるなど、学生生活に支障をきたすほどの重労働を強いられることが多い。」

これが本書ではたびたび出てくるブラックバイトの定義です。

本来の学生バイトの役割は「補助労働」なのですが正規雇用が減ったため「基幹労働」

が増えていったことに原因があるとされています。

この「ブラックバイト」が学生生活とアルバイトの両立を不可能とさせていると著者は考えています。

 

労働法違反

劣悪な働き方が蔓延 

社会経験の浅い学生であることを逆手にとった恫喝やマインドコントロール

 

ブラックバイトの背景にあるとされている言葉や実態です。

読み進めていく中で皆同じことを考えると思います。

 

「辞めればいいじゃん。なぜ辞めないの?」

 

僕もそう思いました。

この当たり前の感想に対し著者はこう続けます。

 

現在の学生は経済的に貧しいため「自分で自由に稼げるお金を稼ぐ」ではなく「生活費を稼ぐ」ためにバイトをしている

それに加えて、非正規雇用が減ったため学生アルバイトが「なくてはならない存在」になっていることや、アルバイトが「プレ就活」的な位置づけになっており、就活のためにあえて厳しいバイトをする学生も多い…らしいです。そのためいくら過酷なバイトでも簡単にやめることはできないと説明されています。

 

「アルバイトを休めばいいじゃないか」

とは、もうここまで読んできた方は言わないでくださいね。

65ページの言葉です。

アルバイトが忙しくなるため、クリスマスや年末年始を嫌がる学生が増えたことに関しての言葉です…が、ここまで読んでも僕はこう思いました。

「辞めればいいじゃん。なぜ辞めないの?」

まとめ(と独り言。)

 

正直なところ、最後まで読んでも僕はこう思いました。

 

「辞めればいいじゃん。なぜ辞めないの?」

 (三回目です。しつこくてごめんなさい。)

 

著者は、学生が労働法を知らないことが問題である。と書いてますが、今の時代ですから細かく法律を知らなくても、何かアルバイトで「おかしいな」と感じたら、スマホやパソコンで簡単に調べられるはずです。

そうですね…本の中の事例に合わせるならば

『アルバイト 残業 賃金』や『アルバイト パワハラ』 『アルバイト ノルマ』

などなど、短いキーワードで検索が可能です。

 

また、アルバイトを辞めるとお金がなくなり生活ができないのなら、辞める前に勤務日数を減らし他のバイトと掛け持ちをする。

ブラックでは無いアルバイトを友人に紹介してもらう…など色々と方法はあるはずです。

「プレ就活」に関してですが、バイト経験は就職に有利、バイトで社会を学ばないと就職で不利というのは分からないでもないのですが「過酷な環境で耐えた」学生を欲しがるのはそれこそブラック企業なのではないかと思います。

 

やめなさいと言ってはいけないならどのように解決するか…

本書最大の見どころですが、こう書かれていました。

 

「契約時よりも前に、バイトを探す段階から注意が必要です」

証拠を揃えて自分で動く…

 

え?

 

まさかの展開でした。

辞めればいいじゃん!とは言ってはいけないと散々書いてあったのに…

法律を持ち出して、アルバイト先と揉めたら確実に辞めることになります。

  • 一分単位で給料をもらえる…
  • アルバイトでも有給休暇がとれる…

とも書いてありましたが、自分が雇う立場で考えると非現実的な話だと思います。

実際に自分がアルバイトをしているときも、多少の勤務調整や10分~30分程度の残業は当たり前にあったのですが、そんなに気にしたこと無かったです。

 

終盤に書いてある、このブラックバイトの状況を改善する二つの方法

  1. 学生が学ぶための経済支援を増やすこと
  2. 学生生活の市場化、消費社会化に規制をかける

というのは納得ですが、これはアルバイトをする学生側の話では無いので…

国に提案しているのでしょうか。

 

【学生よ!親よ!いますぐブラックバイトに備えよ!】というのは、少し話が違うのではないかと思いました。

 

全体的に否定的なまとめになってしまったのですが、この本の中では「ある学生が」という言葉がちょいちょい出てくるのですが、あまり信憑性がないと感じました。

申し訳ないのですが一部の人の意見…感が否めないため、何とか飲み込もう、納得しよう…と頑張って読んだのですが全然納得のいかないまま終わってしまいました。

 

関連作品

奨学金が日本を滅ぼす (朝日新書)

ブラック化する教育