『この世に本がなかったら、僕はとっくに死んでいた。』
こんな言葉、人生で一度は言ってみたいですね。
読んだ本
人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
20代で身につけたい本の読み方80
著者:千田琢哉
本の概要
タイトルにもある通り、本を読むことはこれからの未来の人生を変えるということを80の項目に分け説明、あるいは筆者の経験談を織り交ぜ証明しています。
- 本を読むから時間に余裕ができる
- 残業より読書をしたほうが給料は増える
- 本を読むと付き合う人が一変する
- 本の帯から流行のエキスをいただく
- 読書をしないと外見が劣化する
等々、目を引くような項目がたくさんありました。
8章にわたり80の項目がずらっと並んでいる目次はある意味でとても斬新なデザインだと思いました。
感想
『まずは圧倒的に量をこなしてから質に辿り着ける。』
といった表現に共感できないのは僕が普段とても効率を重視し、失敗を避け無駄なことはなるべくしないように意識して生活しているせいでしょう。
ただ筆者はさらにこう書いています。
『1%に出会った瞬間、残りの99%が無駄ではなかったことに気づかされます。』
まだ未熟な僕には分からないですが、いつかこの言葉の意味が分かる瞬間が来る日を楽しみにしています。
『見栄で読書をしている人は、好きで読書をしている人には永遠にかないません』
さすがのお言葉。このような筆者が言うととても重みを感じます。
確かに形だけ、読んだつもりでは続かない上にそれこそ何も学べません。
『100%と101%のための努力の差はごくわずか。でも評価には無限の差がつく。』
『感動は101%で、満足は期待の100%です。』
わずか1℃の差で沸騰するかしないかが変わる99℃のお湯と100℃のお湯を比喩として用いることで、わずかな差でも蓄積すると天文学的な差になると書いています。
好きなことに対して手を抜くことをしない、ほんの少しも妥協しないことへの理由付けとして心に留めておきたいです。
まとめ(と独り言。)
正直なところ自分がそこまで読書の経験がないので途中で筆者の本に対する情熱に少し…何というか…感動しました。(途中で少し引いてしまったのは内緒です。)
『お金が足りずに本が買えないほど辛いことは無い。』
『食事よりも本。』
などの様々な表現はまさにこれぞ 本の虫 といった感じです。
途中までは、自分と考え方があまりにも異なるため読むのに時間がかかっていたのですが、本の中にもあるように【納得しよう】として読み進めていくとまた新しい発見や参考になる点が多く見つかり、読むペースも早くなりました。
『10年前に買った本を読むと自分の成長度がわかる』
の言葉を信じ、この本ををまた10年後の自分が読んだとしたらどのような気持ちになるのか…
少し楽しみな気もします。
読書初心者である僕にはまだ理解するどころか耳が痛くなるような言葉も多く書いている本ですが 、これからの自分にとってためになることが多く書いてあったので本当に参考になりました。以上、ありがとうございました。
- 項目で分けられているので、隙間時間に読みたい方
- 20代の向上心がある方
- 僕と同じように読書初心者の方
- つらい方(つらい時こそ本を読め!とのことなので)
にお薦めです。
関連作品
『20代で伸びる人、沈む人』
『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』
作中紹介されていた本
『昨日までの自分に別れを告げる』 著者:中谷彰宏